第127回日本消化器病学会 会長 仲瀬裕志 第121回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会 会長 関英幸 会期2020年9月5日 土曜日 2020年9月6日 日曜日 会場 TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通 〒060-0061 札幌市中央区南1条西1丁目8-2高桑ビル5~7階

ご挨拶

 「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)」の流行に伴い、全世界の医療体制にも影響が出ている状況です。現場の先生は、本当にご苦労されていることとご察しいたします。
 このたび、第127回日本消化器病学会北海道支部例会を、2020年9月5日(土)~9月6日(日)の2日間、札幌市TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通において、第121回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会(関 英幸 会長)との合同で開催させていただくこととなりました。歴史ある本例会を担当させていただく貴重な機会を与えて頂きました加藤 淳二支部長はじめ、幹事、評議員、並びに会員の皆様に深く感謝申し上げます。
 本例会のテーマは「北の大地から発信する消化器病学ー基礎と臨床研究を極めるー」とさせていただきました。
 近年の消化器病学は著しい進歩を遂げて各疾患の病態解明が進み、その結果が診断と治療に反映されています。従って、患者さんにとって最適な診療を提供するためには、多くの臨床経験から導き出されたエビデンスはもちろんのこと、その病態を理解しなければなりません。つまり、消化器病学に携わる内科医と外科医、全てのphysicianが、各疾患に関する病態を理解し治療に取り組まなければなりません。
 今回は、消化器病領域で臨床・研究のTopicsである炎症性腸疾患(IBD)と胆管・膵臓領域に焦点を当て、2つの主題演題(『Bench to Bedside ―IBDの病態に迫る』、『膵胆道癌克服に向けて-基礎研究と臨床のクロストーク』)を行うことといたしました。内科、外科を問わず、それぞれの視点から臨床経験や研究成果を発表、そして議論していただくことで有意義な会となることを期待しております。そして、新型コロナウィルス感染症の流行により、学生教育にも影響が出ている状況ではありますが、本学会では、内科学会と同様『消化器病ことはじめ』を開催することにいたしました。若い医学生に消化器病の面白さ・奥の深さを感じとっていただき、未来の消化器医師を育てる場にできればと考えています。
 道外からの演者につきましては、兵庫医科大学から日本IBD外科領域リーダのお一人である池内浩基教授や、特別講演では、令和2年度より難治性炎症性腸管障害調査研究班長に就任された杏林大学消化器内科学講座 久松 理一 教授をお招きしております。内科・外科に関するIBDの最新の知見をご講演いただく予定です。一般演題では、できるだけ多くの若手先生に演題を発表していただき、北海道の消化器病をさらに充実させる一助になれたらと思います。
 北海道における消化器病学を発展させていくために、「一人一人がPhysician scientistを目指して!」のスローガンのもと、本学会を開催したいと思います。 多くの会員の皆様にご参加いただき、活発な討論が行われることを心より願っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

第127回 日本消化器病学会北海道支部例会
会長 仲瀬 裕志


 このたび、第121回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会を2020年9月5日(土)~9月6日(日)の2日間、TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通において第127回日本消化器病学会北海道支部例会(仲瀬 裕志会長)との合同で開催させて頂くこととなりました。伝統ある支部例会を担当する機会を与えて頂き、誠に光栄に存じます。斉藤裕輔北海道支部長、幹事・評議員の諸先生、並びに会員の皆様に感謝申し上げます。
 残念なことに、第120回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会は新型コロナウイルスの影響で中止となってしまいましたが、できるだけ早期にこの流行が落ち着き、通常の日常生活を送ることができるようになり、第121回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会を開催することができるようになることを切望いたします。
 本例会のシンポジウムのテーマは「消化器内視鏡-困難症例への対策-」とさせて頂きました。毎日の診療の中で“早期胃癌の範囲診断で境界が分かりづらい部位がある” “CSでうまく深部挿入ができない” “ESDでの瘢痕部位の剥離が難しい” “ERCPで胆管挿入が難しい” など成書では各困難事例への対策が述べられておりますが、実際その場になってみますと手技を行う事が難しい場面に遭遇することがあります。そんな時に使えるコツを北海道の各施設から発表して頂きたいと思います。消化管領域・肝胆膵領域または内科系・外科系問わず多くの先生方に関心を持って頂き、またご参加頂けることを期待しております。また、特別講演には札幌厚生病院 病理診断科の市原 真先生をお招きして「内視鏡所見と病理-何でそう見えるの-」をテーマとしてご講演をして頂く予定です。
 今回もシンポジウム、一般演題に加え、若手医師の発表セッションを企画しておりますので、多数の演題のご応募をいただければ幸いに存じます。本会が将来の消化器内視鏡診療に新たな方向性を与える、実りあるものとなる様祈念いたします。

第121回日本消化器内視鏡学会北海道支部例会
会長 関 英幸