名誉大会長挨拶

第22回 日本統合医療学会(IMJ)学術大会が、札幌市立大学で行われる事を心よりお祝い申し上げるとともに、大会長の猪股 千代子教授をはじめ、組織委員会・実行委員会・プログラム委員会・広報委員会・大会事務局、また、札幌市立大学の中島 秀之理事長・学長、ならびに本大会を最初から支援して頂いた、蓮見 孝 札幌市立大学名誉理事長に、深く感謝を申し上げます。さらに、市立札幌病院院長の関 利盛先生には、大会運営上多大なるご尽力を頂き、誠に感謝を申し上げます。

北海道におけるIMJ大会は2004年に主催された、故 川村 明夫大会長以来、二度目の大会になります。猪股大会長は、看護領域の川嶋みどりIMJ副理事長以来の大会長として、看護領域を代表して新しい視点を盛り込んだ素晴らしいプログラムを編成して下さいました。

先生は、東北大学医療技術短期大学部を卒業してすぐに心臓血管外科に配属され、当時、心臓外科医だった私の生徒として一緒に勉強して以来、宮城大学での統合医療の音楽療法の科学的評価をテーマとした研究の共同研究者として、更には札幌医科大学、札幌市立大学での難病患者を対象とした多職種による総合的なアプローチを新しく見出し、その科学的評価でも共同研究者として参加させて頂いております。

主催される札幌市立大学は、市民の健康ニーズへの寄与を目的とした看護学部と、産業や芸術文化の振興を目指したデザイン学部で構成されるユニークな大学で、人間重視を共通のテーマとしています。日本における統合医療の展開に必要なエッセンスが、大学の目的とまさしく合致するもので、新しいヘルスサイエンスの普及のための空間デザインやその手法の討論がなされることを大きな楽しみとしています。

大会のテーマは「大自然と響きあうIntegrative health-慈しみと現代・伝統・自然医療のシナジー」であり、大会長講演は「ケアリングと癒しの統合医療看護の探究」、特別講演は「未来の日本の統合医構想」「人工知能とインテグラティヴヘルス(仮)」や、厚労省の「わが国の統合医療政策」、シンポジウムは、「がん統合医療最前線」「死生観とQOD」「心と体の調和を促進する統合医療看護/最期まで口から食べる意味と価値」「健康長寿社会実現のための統合医療社会モデルと各自治体の地域包括ケアシステム構想」が予定されるなど、従来にない多方面からの新しい議論の展開が期待されます。

深まり行く秋の北海道の大自然の中で、大勢の皆様と、未来の新しい統合医療の議論を更に深め、国民に求められる素晴らしい医療体系の構築に資するIMJ大会となるよう臨んで参ります。

第22回日本統合医療学会学術大会(IMJ2018in北海道)
仁田 新一
(IMJ理事長・東北大学名誉教授)